「なぜスーパーゼネコンを辞めて、中小建設会社の顧問をしているのか」。この質問は、独立以来もっとも多く聞かれる問いかけです。今回は、その答えを改めて整理してみたいと思います。
大手ゼネコンで感じた「もどかしさ」
大成建設で10年、ショーボンド建設で3年。計13年間、大手ゼネコンの技術者として設計・施工に携わってきました。30億から1000億規模のプロジェクトに従事し、技術的には非常に充実した日々でした。
しかし、現場を回るなかで次第に感じるようになったのが、中小建設会社の課題です。技術力はあるのに、組織運営や人材育成の面で苦労している会社が多い。若手が入っても定着せず、ベテランに頼りきりの状態が続いている。そんな会社を数多く見てきました。
「外部コンサルタント」への違和感
建設会社の経営改善を支援する外部コンサルタントは存在します。しかし、現場を知らないコンサルタントが提案する改善策は、往々にして机上の空論に終わります。「この人は本当に現場のことをわかっているのか?」という声を、何度も耳にしてきました。
私は現場を知っています。設計も施工も経験しています。そして何より、建設業が好きです。だからこそ、現場の実情に合った、地に足のついた提案ができる。そう確信して、独立を決意しました。
30代だからこそできること
顧問というと、60代・70代の大ベテランを想像する方が多いと思います。しかし、30代だからこそのメリットもあります。
若手社員の気持ちがわかる。デジタルツールに精通している。現場の最前線で働いていた記憶が新しい。そして何より、クライアント企業と一緒に長い時間をかけて成長していける。短期的なアドバイスではなく、5年、10年のスパンで会社の変化に寄り添うことができるのは、30代の顧問ならではの強みだと考えています。
建設業をもっと魅力的な業界に
私のビジョンは明確です。「建設業をもっと魅力的な業界にする」こと。そのためには、一社一社の建設会社が、働きやすく、成長できる組織になる必要があります。
顧問という立場で、外からの視点と内側からの理解を両立させながら、建設会社の組織づくりを支援する。それが、私が選んだ道です。